【解説】脊柱管狭窄症で悩んでいるあなたへ!運動学で楽になる方法を解説!
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「少し歩くと足がしびれてきて、座ると楽になる」
「立っているのが辛い」
「腰から足にかけて電気が走るような痛みがある」
これらの症状は、もしかしたら脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)かもしれません。
私たち『リハビリ整体サロンあるく』にお越しになった、脊柱管狭窄症で苦しむ患者さんたちの生の声です。
「脊柱管狭窄症で、間欠性跛行、しびれ、むくみがあり、ひどい時には5mしか歩けず、立っているのもつらく、休んでも歩けない、痛くて動けない状態で仕事に支障が出ていて困っている…」
「腰椎すべり症、脊柱管狭窄症と診断され、左足のしびれが強く、歩く時も痛みがあり、20分しか歩けず、生活に困っていました…」
「6年前から腰の痛みが出て、脊柱管狭窄症と病院で診断されました。太ももの裏が痛く、足の裏がしびれ、立っていることや歩くことがつらい生活を送っています。家族の介護をしなければいけない立場なので困っています…」
「脊柱管狭窄症で、腰から足の指先までしびれがあり、毎日夕方になると、腰が張ってしまい、歩くのもつらい状態です…」
脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る神経の通り道が狭くなることで、痛みやしびれ、歩行困難などの症状を引き起こす病気です。
目次
1.脊柱管狭窄症の代表的な症状と特徴
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脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る神経の通り道が狭くなる病気で、痛みやしびれ、歩行困難などの症状を引き起こします。
具体的な症状は次のとおりです。
(1)間欠跛行(かんけつはこう)
少し歩くと足がしびれてきて、休むとまた歩けるようになる、という特徴的な症状です。
まるで窓ガラスを歩くような感覚と表現されることもあります。
これは、運動によって筋肉が酸素を多く必要とし、血流が増加することで、すでに狭くなっている脊柱管内の圧力が高まり、神経が圧迫されるためと考えられています。
(2)下肢の痛み
腰から足にかけて、電気が走るような痛みを感じることがあります。
この痛みは、座ったり、前かがみになることで軽減されることが多いです。
(3)しびれ
足の先までしびれるような感覚を覚えます。
靴下を履いているような、あるいは虫が這っているような感覚と表現されることもあります。
(4)歩行困難
上記の症状が進行すると、数メートルしか歩けなくなることもあります。
日常生活に大きな支障をきたし、QOL(生活の質)が大きく低下してしまいます。
(5)症状が出やすい状況
長時間歩行
歩く距離が長くなると、症状が出やすくなります。
立ち姿勢
長時間立っていると、症状が悪化することがあります。
また、後ろに反る動作は、脊柱管を狭めるため、症状を悪化させることがあります。
(6)症状の程度は個人差が大きい
脊柱管狭窄症の症状は、人によって程度が大きく異なります。
初期の段階では、症状が軽くて気づかない人もいます。
しかし、進行すると日常生活に大きな支障が出てくるため、早めに医療機関を受診することが大切です。
2.なぜ、脊柱管狭窄症になるのか?
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脊柱管狭窄症は、加齢や生活習慣など、様々な要因が複雑に絡み合って発症する疾患で、早期発見・早期治療が重要です。
主な原因は以下の通りです。
(1)加齢による変性
椎間板の変性
椎骨の間にあるクッションの役割を果たす椎間板が、加齢とともに水分を失い、硬くなったり、ひび割れたりします。
骨の変形
椎骨自体が変形し、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の突起が形成されることがあります。
靭帯の肥厚
椎骨を繋いでいる靭帯が肥厚し、脊柱管を狭めることがあります。
(2)姿勢の悪さ
猫背
猫背姿勢は、脊柱管を圧迫しやすく、狭窄症を悪化させる可能性があります。
反り腰
反り腰も、腰椎の湾曲を強めることで、脊柱管を狭める原因となります。
(3)外傷
腰の骨折
過去の腰の骨折が原因で、脊柱管が狭くなることがあります。
靭帯の損傷
腰の靭帯が損傷すると、椎骨が不安定になり、変形を促進する可能性があります。
(4)その他の原因
先天的な異常
生まれつき脊柱管が狭い場合もあります。
代謝性疾患
糖尿病や痛風など、代謝性疾患もリスク因子となることがあります。
炎症性疾患
強直性脊椎炎などの炎症性疾患も、脊柱管狭窄症の原因となることがあります。
脊柱管が狭くなると、その中を通っている脊髄や神経根が圧迫されます。
神経が圧迫されると、痛みやしびれ、運動麻痺などの症状が現れます。
(5)症状が出るメカニズム
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神経の圧迫
狭くなった脊柱管内で、神経が圧迫されます。
血流の悪化
神経への血流が悪くなり、神経が酸欠状態になります。
神経伝達の阻害
神経伝達が阻害され、痛みやしびれなどの症状が現れます。
3.これまでの脊柱管狭窄症の改善法とは?
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従来、脊柱管狭窄症の治療法としては、以下のアプローチが主流でした。
- 薬物療法:痛み止め、消炎鎮痛剤
- ブロック注射:神経の痛みをブロックする
- 手術:脊柱管を広げる手術
これらの治療法は、症状を一時的に改善する効果はありますが、根本的な原因である脊柱管の狭窄を改善するものではありません。
4.人にやさしい運動学による脊柱管狭窄症の改善法・予防策
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近年、運動学に基づいた治療が注目されています。
運動学とは、人間の動きを科学的に研究する学問です。
この知識を応用することで、脊柱管狭窄症の原因となる身体の歪みや筋肉のバランスの崩れを改善し、痛みやしびれを軽減することができます。
(1)運動療法の効果
痛みやしびれの軽減
筋肉のバランスを整え、神経の圧迫を軽減します。
歩行距離の改善
間欠跛行が改善され、より長く歩けるようになります。
日常生活の質の向上
痛みやしびれが軽減することで、日常生活が楽になります。
再発予防
身体の安定性を高め、脊柱管狭窄症の再発を予防します。
(2)運動療法の種類
ストレッチ
緊張している筋肉を伸ばし、柔軟性を高めます。
体幹トレーニング
体幹を安定させ、腰への負担を軽減します。
姿勢改善エクササイズ
猫背や反り腰などの悪い姿勢を改善します。
歩行訓練
正しい歩き方を習得し、腰への負担を減らします。
5.運動学による 脊柱管狭窄症の改善アプローチ
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運動学に基づいた治療では、まず患者さんの姿勢や動きを詳しく評価します。
その上で、一人ひとりの状態に合わせて、最適な運動プログラムを作成します。
(1)治療の流れ
- 問診:現在の症状や病歴などを詳しく伺います。
- 姿勢評価:姿勢の歪みやバランスの崩れを評価します。
- 動作分析:歩く、立つ、座るなどの動作を観察し、問題点を特定します。
- 運動療法:個別に合わせて設計された運動プログラムを実施します。
- 効果の評価:定期的に評価を行い、必要に応じてプログラムを修正します。
(2)運動療法を受ける上での注意点
専門家への相談
理学療法士など、専門家の指導のもとで行うことが大切です。
無理のない範囲で行う
痛みを感じたら無理せず、休憩を取りましょう。
継続することが大切
短期的な効果だけでなく、長期的な効果を得るためには、継続して運動療法を行うことが重要です。
脊柱管狭窄症は、運動療法によって改善が期待できる疾患です。
しかし、自己判断で行うのではなく、専門家の指導のもとで行うことが大切です。
もし、あなたが脊柱管狭窄症で悩んでいるなら、一度専門家にご相談ください。