【解説】腰痛の症状を改善するコツ!| 腰痛の原因は千差万別、だからお一人おひとりに最善のアプローチを!

【解説】腰痛の症状を改善するコツ!| 腰痛の原因は千差万別、だからお一人おひとりに最善のアプローチを!

これらの症状や痛みに共通するのは、「日常生活が腰痛に大きな影響を与えている」ということです。

私たちの治療院『リハビリ整体サロンあるく』には、毎日のように腰痛で苦しむ患者さんが来院されます。

そこで、どうすれば腰痛の痛みを和らげることができるのか?お伝えしたいと思います。
ただし、過度な期待はしないでください。腰痛といっても千差万別です。

1.腰痛の代表的な痛み

一人ひとり、腰痛の症状は違います。
腰痛は、その原因や症状によって様々な種類があります。

ここでは、代表的な腰痛の痛みについて、より詳しく解説していきます。

(1)鈍痛(どんつう)

じんわりとした、重だるい痛みが特徴です。
長時間の同じ姿勢や、重い物を持ち上げた後などに起こりやすくなります。

原因としては、筋肉の疲労、姿勢が悪い、椎間板の変性などが考えられます。
もし、腰全体が重石を置かれたように感じるのであれば、早めに改善することが大切です。

(2)鋭痛(えいつう)

ぎっくり腰のように、急に発生する鋭い痛みです。
咳やくしゃみをするだけで痛みます。また、体勢の変化などで症状が変わります。

原因としては、筋肉の捻挫、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などです。
ほうっておくと、刺すような痛みが起こることがあります。

(3)しびれ

腰だけでなく、お尻や足までしびれることがあります。

原因としては、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など、神経が圧迫されることで起こります。
足の感覚がなくなるほど症状が進行することがあります。

(4)夜中に急に痛くなる

夜中に痛みが強くなり、寝返りが打てなくなります。
眠れない原因は、痛みそのものであったり、不安感、不眠症などのストレスが関わっている場合も見られます。

横になっても痛くて眠れないため、疲れが取れません。
また、何度も起きてしまって心も疲弊してしまいます。

2.なぜ、腰痛になるのか?

腰痛の原因は様々ですが、主な原因としては以下のものが挙げられます。

(1)姿勢が悪い

猫背や反り腰など、悪い姿勢が続くことで腰に負担がかかり、痛みを引き起こします。

(2)筋肉のバランスが崩れている

特定の筋肉が緊張し、他の筋肉が弱くなることで、腰の安定性が低下し、痛みが出やすくなります。

(3)椎間板ヘルニア

椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれが生じます。

(4)脊柱管狭窄症

脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで痛みやしびれが生じます。

3.これまで腰痛の改善法

腰痛の改善法は、原因や症状によって異なります。

(1)薬物療法

痛み止めや筋肉の炎症を抑える薬など。
根本的な腰痛の解消にはなりません。

(2)物理療法

温熱療法、電気療法、牽引療法など。
根本的な腰痛の解消にはなりません。

(3)手術療法

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因の場合に行われることがあります。
根本的な腰痛の解消にはなりません。
手術後、痛みが無くならない方がいらっしゃいます。

(4)運動療法

姿勢改善、ストレッチ、筋力トレーニングなど。
体の使い方、生活習慣、日常生活を工夫することで、根本的な改善の道が開けるでしょう。

根本解決のためには、痛みを一時的に抑えるだけでなく、原因となっている姿勢や筋肉のバランスを整えることが重要です。

4.人にやさしい運動学による腰痛の改善法・予防策

(1)姿勢を正しくする

日常生活での姿勢を矯正しましょう。
もし、デスクワークが中心の方であれば、仕事中は正しい姿勢を心掛け、定期的に休憩を取りましょう。

(2)筋肉を鍛える

腰だけでなく、体全体の筋肉をバランス良く鍛えることで、腰への負担を軽減できます。

(3)ストレッチを行う

毎日少しずつでも、ストレッチをする習慣をつけましょう。

(4)生活習慣を見直す

睡眠不足、喫煙、飲酒などは腰痛を悪化させる可能性があります。

5.運動学による腰痛の改善アプローチ|病院に通っても腰痛が改善しなかった方へ

多くの腰痛は、適切な施術によって改善します。
しかし、従来の施術では効果が得られない場合もあるのは事実です。
そこで注目されているのが、運動学に基づいたアプローチです。

(1)なぜ運動学が注目されているのか?

運動学は、人間の動きを科学的に研究する学問です。
この知識を応用することで、腰痛の原因となる身体の動きや姿勢のクセを細かく分析し、個々人に合った施術を行うことができます。

(2)従来の改善法との違い

痛み止めや注射

痛みを一時的に抑える効果はありますが、根本的な原因へのアプローチは難しい場合があります。

手術

椎間板ヘルニアなど重症の場合に行われますが、リスクも伴います。

運動学に基づいたアプローチは、これらのやり方と比較すると、身体にやさしく、かつ根本的な原因にアプローチできる点が特徴です。

(3)運動学に基づいたアプローチで何が変わるのか?

医学を否定しているのではありません。
医学と運動学は違う分野だということをお伝えしたいのです。

運動学に基づいたアプローチによって、次のような効果が期待できます。

  1. 姿勢の改善:猫背や反り腰など、悪い姿勢が原因の腰痛を改善します。
  2. 筋肉のバランス調整:弱くなっている筋肉を強化し、硬くなっている筋肉を柔軟にすることで、身体全体のバランスを整えます。
  3. 痛みの原因となる動きを改善:痛みが出る動作を分析し、正しい動き方を指導します。

腰痛は、放置すると日常生活に大きな影響を与えてしまいます。
しかし、適切な施術と予防を行うことで、痛みから解放され、快適な生活を送ることができます。

もし、長年の腰痛にお悩みでしたら、ぜひ一度専門家にご相談ください。

著者プロフィール 紋⾕ 悠希(もんや ゆうき)

『リハビリ整体サロンあるく』院長
理学療法⼠(国家資格)

お⼀⼈おひとりに最善のアプローチを!
施術歴は10 年で、のべ2 万4 千件以上の症例を⾒させていただきました。
経験から得たものは「症状には決まりきったパターンというものはなく、お話しを丁寧に聞いてお体を評価させていただいた上で、最善のアプローチを⾒つけ出すことが改善の近道」ということです。

2014年4⽉、医療系国家資格 理学療法⼠ 取得後、群⾺県佐波郡の総合病院に勤務。
介護⽼⼈保健施設 リハビリテーション科の主任として、急性期、回復期、外来、慢性期病棟などを経験。
2020年8⽉、『リハビリ整体サロンあるく』を開業。

紋⾕ 悠希(もんや ゆうき)