【解説】つらい肩こりを運動学で改善する方法
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「肩が痛む…」
「肩がこわばる…」
「肩や首が動きづらい…」
「肩こりからなのか?頭痛までするようになった…」
「後ろを振り返るなどの動作がむずかしい…」
「肩がこりすぎて吐き気がする…」
肩こりは辛いですね。
進行すると、全身の倦怠感やだるさに繋がります。
私たち『リハビリ整体サロンあるく』に来院される肩こりの患者さんたちの実際の訴えをご紹介します。
「長年、首や肩、腰の痛みに悩まされ、沢山の整体、整骨、鍼灸院に通いました。どの施設も施術後、ある程度症状は改善するものの数日で元に戻ってしまい、重苦しい生活が続き、そのうち動かなくなる日がくるんじゃないかと心配…」
「デスクワークから、首コリ、肩こりが慢性的にあり、ひどくなると頭痛もともない、頭痛薬を飲んでなんとか対処している。頭痛があると子どもの世話や相手ができずに困っている…」
「2〜3年前から肩こりで痛みを感じるようになり、デスクワークや運転中に特に慢性的な肩こりの痛みを感じ、それによって疲労が溜まり、仕事が頑張れず困っている…」
これらの症状を感じたら、早めに私たち専門家にご相談ください。
目次
1.肩こりの代表的な症状と特徴
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(1)肩や首の痛み
鈍痛、鋭痛、こわばりなど
(2)肩や首の動きづらさ
上を向く、後ろを振り返るなどの動作が困難になる
(3)頭痛
特に後頭部やこめかみの痛み
(4)吐き気
重い肩こりの場合は、吐き気を伴うことも
(5)疲労感
全身の倦怠感やだるさ
2.なぜ、肩こりになるのか?
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肩こりの原因は、姿勢の悪さ、運動不足、ストレス、冷えなど、多岐にわたります。
これらの要因が複合的に作用し、肩こりを引き起こすケースも少なくありません。
(1)姿勢の悪さ
猫背
デスクワークやスマホ操作など、長時間同じ姿勢をとることで、肩や首の筋肉が緊張し、血行が悪くなります。
ストレートネック
首の自然なS字カーブが失われ、首や肩への負担が増加します。
反り腰
腰が反り気味になると、肩が前に出てしまい、肩こりの原因になります。
(2)運動不足
筋肉の硬直
運動不足は、筋肉を硬くさせ、柔軟性を低下させます。
血行不良
筋肉が硬くなると血流が悪くなり、老廃物が溜まりやすくなります。
代謝の低下
運動不足は、基礎代謝を低下させ、体全体の機能低下を招きます。
(3)ストレス
筋肉の緊張
ストレスを感じると、交感神経が優位になり、筋肉が緊張しやすくなります。
血行不良
筋肉の緊張は、血行を悪くし、肩こりを悪化させます。
睡眠不足
ストレスは睡眠の質を低下させ、疲労が蓄積しやすくなります。
(4)冷え
筋肉の硬直
冷えは、筋肉を収縮させ、硬くします。
血行不良
冷えは、血管を収縮させ、血流を悪くします。
免疫力の低下
冷えは、免疫力を低下させ、体の抵抗力を弱めます。
(5)その他の要因
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目の疲れ
パソコン作業やスマホの使用で目が疲れると、肩や首の筋肉が緊張しやすくなります。
生活習慣の乱れ
不規則な生活、睡眠不足、偏った食事なども、肩こりの原因となります。
病気
特定の病気(頸椎椎間板ヘルニアなど)が原因で肩こりが起こる場合があります。
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肩こりの原因は、単一ではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。
そのため、肩こりを改善するためには、これらの原因を総合的に考え、自分に合った改善策を見つけることが重要です
3.肩こりを改善する医学と運動学の違い
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肩こりの改善には、医学的なアプローチと運動学的なアプローチの2つの側面があります。
それぞれが異なる視点から肩こりにアプローチし、相乗効果を発揮することで、より効果的な改善が期待できます。
(1)医学的なアプローチ
医学的なアプローチは、肩こりの原因となる病気を特定し、治療することを目的としています。
原因の特定
X線、MRIなどの画像診断や、血液検査などを行い、肩こりの原因となる疾患(頸椎椎間板ヘルニア、変形性頸椎症など)を特定します。
薬物療法
痛みや炎症を抑えるための鎮痛剤、筋肉の緊張を緩めるための筋肉弛緩剤などが処方されます。
手術
神経が圧迫されている場合など、重症な場合は手術が行われることがあります。
(2)運動学的なアプローチ
運動学的なアプローチは、肩こりの原因となる身体の歪みや筋肉のバランスの崩れを改善し、機能を回復させることを目的としています。
姿勢評価
猫背、ストレートネックなど、不良姿勢を評価し、原因となる筋肉の緊張や柔軟性の低下を特定します。
運動療法
ストレッチ、筋力トレーニング、体幹トレーニングなどを行い、筋肉のバランスを整え、柔軟性を高めます。
機能回復
日常生活動作の改善や、スポーツ復帰など、患者さんの目標に合わせた機能回復を支援します。
(3)どちらを選ぶべきか?
どちらのアプローチが適切かは、個々の患者さんの症状や状態によって異なります。
医師や理学療法士などの専門家と相談し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
4.人にやさしい運動学による 肩こりの改善法・予防策
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(1)運動学とは?
運動学は、人間の動きや機能を科学的に研究する学問です。
肩こりの改善においては、体の構造や機能を理解し、痛みや不調の原因となっている部分を特定することで、より効果的な改善策を提案します。
(2)なぜ運動学が肩こりに有効なのか?
肩こりは、姿勢の悪さ、筋肉のバランスの崩れ、血行不良など、様々な要因が複雑に絡み合って起こります。
運動学では、これらの要因を総合的に捉え、個々の状態に合わせた運動療法を提供することで、肩こりの根本的な原因から改善を目指します。
(3)運動学に基づいた肩こりの改善法
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姿勢評価と分析
体のバランスの崩れ、姿勢の歪みなどを評価・分析します。
痛みの原因となる筋肉の緩和
- トリガーポイント療法:痛みを引き起こす硬結(トリガーポイント)を緩和します。
- ストレッチ:緊張している筋肉を伸ばし、柔軟性を高めます。
- マッサージ:筋肉の緊張を解きほぐし、血行を改善します。
体幹の安定化
体幹トレーニングによって体幹を安定させることで、姿勢を改善し、肩への負担を軽減します。
姿勢改善エクササイズ
- 肩甲骨の動き:肩甲骨を意識的に動かすことで、肩周りの筋肉のバランスを整えます。
- 顎を引く運動:頭を正しい位置に戻し、頚椎への負担を軽減します。
- 猫背矯正:猫背を改善し、自然なS字カーブを維持します。
機能的動作の改善
日常生活動作をスムーズに行えるよう、適切な姿勢や動作を指導します。
(4)肩こり予防のための運動学的なアプローチ
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正しい姿勢の維持
デスクワーク中や立ち仕事中の姿勢に注意し、猫背にならないようにしましょう。
定期的なストレッチ
首、肩、背中などのストレッチを習慣化しましょう。
体幹を鍛える
体幹を鍛えることで、姿勢の安定性を高め、肩への負担を軽減できます。
(5)運動学による肩こり改善のメリット
根本的な原因の改善
姿勢の悪さや筋肉のバランスの崩れを改善することで、再発を防ぎます。
痛みを軽減
痛みを伴わないやさしい運動で、筋肉の緊張を解きほぐします。
日常生活の質の向上
日常生活動作がスムーズになり、QOL(生活の質)が向上します。
運動学に基づいたアプローチは、肩こりの根本的な原因に働きかけ、痛みを軽減し、機能回復を促す効果が期待できます。
ご自身の状態に合わせた運動療法を行うことで、快適な生活を取り戻すことができるでしょう。
しかし、個々の状態によって適切な運動は異なります。
必ず専門家の指導の下で行うようにしましょう。