【解説】五十肩で悩んでいる…!運動学で五十肩を改善する方法を解説!
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「腕が上がらない…」
「朝起きたら腕が上がらない…」
「寝返りができない…」
五十肩は辛いですね。
ときには両肩で発症する場合があります。
五十肩の痛みは、日常生活に大きな影響を与えます。
肩の痛みや動きづらさは、心身に大きな負担をかけQOL(生活の質)の低下にもつながります。
また、痛みが取れるまで2年くらいかかってしまう方もいます。
ですから、早めに専門家に相談することが大切です。
私たち『リハビリ整体サロンあるく』に来院される五十肩の患者さんたちの実際の訴えをご紹介します。
「半年前、朝起きたら腕に強い痛みを感じ、回せなくなっていた、整形外科で五十肩と診断され、薬で痛みをごまかしながら、仕事をしてきたが、徐々に悪くなっている気がする、痛みがあると気分も落ち込む。趣味の水泳ができるまで回復したい」
「寝返りで肩や腕に痛みがあり起きてしまうことが続いていたので、整形外科に行き五十肩と診断、注射やリハビリで少し良くなったが、痛みから動かないでいたら、ますます肩が動かなくなってしまい、痛みが増してしまった。特に服の脱ぎ着が大変なので、なんとかしたい」
「整形外科で腱板損傷と診断され、リハビリをして1年経つが、少し良くなったものの肩の動きが悪く、特に服の脱ぎ着で痛みを伴うためつらい、以前のように肩や腕を自由に動かせるようになりたい」
繰り返します。
これらの症状を感じたら、早めに私たち専門家にご相談ください。
目次
1.五十肩の代表的な症状と特徴
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(1)五十肩とは?
「五十肩」は、正式名称を「肩関節周囲炎」といいます。
肩の関節を包んでいる組織(関節包や滑液包など)に炎症が起こり、肩の痛みや動きづらさを感じることが特徴です。
(2)なぜ「五十肩」と呼ばれるの?
一般的に、40代から60代にかけて多く発症するため、「五十肩」と呼ばれています。
しかし、40代で発症した場合は「四十肩」と呼ばれることもあります。
(3)代表的な症状
五十肩の症状は人によって様々ですが、代表的なものとして次のような症状が挙げられます。
肩の痛み
激痛、深夜痛や安静時の痛み、運動時の痛みなど
肩の動きづらさ
特に外旋(腕を外側に回す)、内旋(腕を内側に回す)の動きが制限される
日常生活動作の制限
服の着脱、髪を洗う、食器を洗うなどが困難になるなど
2.なぜ、五十肩になるのか?
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五十肩になる原因は、まだ完全に解明されていませんが、いくつかの要因が考えられています。
(1)主な原因
加齢による組織の変性
関節包、腱、靭帯などが老化し、硬くなることで、肩関節の動きが制限されます。
炎症
変性した組織に炎症が起こり、痛みや腫れを引き起こします。
血行不良
筋肉の緊張や炎症により、血行が悪くなり、組織の修復が遅れてしまいます。
運動不足
運動不足により、肩関節の周りの筋肉が硬くなり、動きが悪くなることがあります。
ストレス
ストレスは、筋肉の緊張を高め、血行を悪くする原因となります。
肩の使いすぎ
スポーツや仕事などで肩を酷使することで、組織を傷める可能性があります。
ホルモンバランスの変化
女性ホルモンの減少など、ホルモンバランスの変化が影響することもあります。
(2)五十肩の発症リスクを高める要因
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年齢
40代以降、特に50代で発症しやすい傾向があります。
肩の怪我の経験
過去に肩を怪我したことがある人は、発症リスクが高まる可能性があります。
糖尿病
糖尿病患者は、五十肩になりやすいという報告もあります。
(3)なぜ原因がはっきりしないのか?
五十肩は、複数の要因が複雑に絡み合って起こるため、一つの原因に特定することが難しいと考えられています。
また、個人差も大きく、同じ人でも両方の肩に症状が出る場合や、片方の肩だけに症状が出る場合など、様々なパターンがあります。
五十肩は、加齢や生活習慣など、様々な要因が複雑に絡み合って起こります。
まだ完全に解明されていない部分もありますが、早期に対策することで、症状の改善が期待できます。
3.五十肩を改善する医学と運動学の違い
五十肩の治療には、大きく分けて医学的なアプローチと運動学的なアプローチの2つの側面があります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解することで、より自分に合った治療法を選ぶことができます。
(1)医学的なアプローチ
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医学的なアプローチは、主に薬物療法、注射療法などがあります。
薬物療法
痛みや炎症を抑えるための薬を服用します。
- メリット:痛みを早く鎮める効果が高い。
- デメリット:全身的な副作用が出る可能性がある。
注射療法
関節内に注射を行い、炎症を抑えます。
- メリット:効果が早く現れる場合がある。
- デメリット:一時的に痛みが感じないだけの場合がある。
(2)運動学的なアプローチ
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運動学的なアプローチは、運動療法を中心に行います。
ストレッチや筋力トレーニングなどを行い、肩関節の動きを改善し、痛みを軽減します。
メリット
- 本的な原因の改善:関節の動き制限や筋肉の硬さを改善することで、再発を防ぎます。
- 痛みを軽減:痛みを伴わない優しい運動で、筋肉の緊張を解きほぐします。
- 日常生活の質の向上:常生活動作がスムーズになり、QOL(生活の質)が向上します。
デメリット
- 効果が出るまでに時間がかかる場合がある。
- 正しい方法で行わないと、かえって症状が悪化する可能性がある。
4.人にやさしい運動学による 五十肩の改善法・予防策
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五十肩の治療には、薬物療法や注射療法などもありますが、運動学に基づいた運動療法は、根本的な原因である関節の動き制限や筋肉の硬さを改善し、再発を防ぐ上で非常に有効です。
(1)運動学が重視するポイント
関節の可動域の拡大
痛みを伴わない範囲で、徐々に肩関節の動きを大きくしていく。
筋肉の柔軟性向上
緊張している肩周りの筋肉をストレッチで伸ばし、柔軟性を高める。
筋力強化
肩関節を安定させるために、周囲の筋肉を強化する。
体幹の安定化
体幹を鍛えることで、肩への負担を軽減する。
(2)五十肩の予防策
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定期的なストレッチ
毎日、肩周りの筋肉を伸ばすストレッチを行う。
正しい姿勢
猫背など、悪い姿勢を改善する。
肩を冷やさない
温かい服装をするなどして、肩を冷やさないようにする。
バランスの取れた食事
栄養バランスの取れた食事を心がける。
(3)運動療法で機能回復を目指す
運動学に基づいたアプローチは、五十肩の根本的な原因に働きかけ、痛みを軽減し、機能回復を促す効果が期待できます。
五十肩の改善に非常に有効な手段です。
ご自身の症状や体力に合わせた運動療法を行うことで、快適な生活を送れるようになるでしょう。
専門家の指導の下、自分に合った運動療法を行い、健康な肩を取り戻しましょう。