【解説】猫背で悩んでいる!運動学で猫背を改善する方法を解説!

【解説】猫背で悩んでいる!運動学で猫背を改善する方法を解説!

猫背は、見た目の問題だけでなく、身体の痛みや不調を引き起こし、日常生活に大きな影響を与えます。
猫背でお悩みの方の中には、「長年悩んでいる」「何をしても改善しない」と諦めている方もいらっしゃるかもしれません。

私たち『リハビリ整体サロンあるく』に来院される猫背の患者さんたちの実際の訴えをご紹介します。

もし、猫背で悩んでいるなら、早めに私たち専門家にご相談ください。

1.猫背の代表的な症状と特徴

猫背は、見た目の問題だけでなく、身体の様々な部分に悪影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、猫背によって現れる代表的な症状と特徴について、詳しく解説していきます。

(1)姿勢の変化

背中が丸まる

猫背の最も特徴的な症状です。肩甲骨が内側に寄って、背中が丸くなることで猫背の状態になります。

頭が前に出る

猫背になると、重心が前に移動するため、頭を後ろに戻そうとして、自然と顔が前に出てしまいます。

顎が突き出る

頭が前に出ることで、顎が突き出るような姿勢になります。この状態を「ストレートネック」とも呼びます。

(2)体の痛み

肩こり、首こり

猫背になると、肩や首の筋肉が常に緊張状態になり、肩こりや首こりを引き起こします。

腰痛

猫背によって、腰椎に負担がかかり、腰痛の原因となります。

頭痛

首や肩の筋肉が緊張することで、血行が悪くなり、頭痛を引き起こすことがあります。

(3)その他の症状

呼吸が浅くなる

猫背になると、胸郭が圧迫され、呼吸が浅くなります。

消化不良

内臓が圧迫されることで、消化不良が起こりやすくなります。

集中力の低下

脳への血流が悪くなり、集中力が低下する可能性があります。

疲労感

全身の筋肉が緊張状態にあるため、慢性的な疲労感を感じやすくなります。

見た目の印象

猫背は、自信のない印象を与えてしまうことがあります。

(4)猫背によって引き起こされる身体への悪影響

骨格の変形

長期的な猫背は、骨格の変形を引き起こす可能性があります。

内臓機能の低下

内臓が圧迫されることで、内臓機能が低下する可能性があります。

神経の圧迫

神経が圧迫されることで、しびれや痛みなどの症状が現れることがあります。

2.猫背とは?

猫背とは、本来S字を描くはずの背骨が丸くなり、猫のように背中が丸まっている状態を指します。
医学的には、脊椎後弯症のうち、脊柱の胸椎がなだらかに湾曲している状態を指します。

そして、猫背は、見た目の問題だけでなく、肩こり、首こり、腰痛など、様々な身体の不調を引き起こす原因となります。
身体に悪影響を及ぼす可能性がありますので、早期に猫背に気付き、適切な対策を行うことが大切です。

(1)猫背の種類

猫背には、大きく分けて以下の種類があります。

胸椎後弯症

胸の部分が丸まっている状態。最も一般的な猫背です。

骨盤後傾

骨盤が後ろに傾いている状態。

ストレートネック

首の生理的な湾曲が失われ、まっすぐになっている状態。

(2)なぜ、猫背になるのか?

猫背になる原因は様々ですが、主な原因としては以下のものが挙げられます。

不良姿勢

長時間同じ姿勢でいる、猫背で座る癖があるなど、悪い姿勢を続けていると猫背になります。

<不良姿勢の例>

  • 椅子に深く腰かけ、背中を丸めた状態で長時間座っている
  • 下を向いた姿勢で長時間スマホを見ている
  • デスクワークなど、同じ姿勢を長時間続けている
筋肉のバランスの崩れ

猫背になると、ある筋肉は緊張し、別の筋肉は弱くなってしまいます。この筋肉のバランスの崩れが猫背を悪化させます。

骨盤の歪み

骨盤が歪むと、背骨のS字カーブが崩れ、猫背になりやすくなります。

精神的なストレス

ストレスは筋肉を緊張させ、猫背の原因となります。

加齢

年齢とともに筋肉が衰えたり、骨が変形したりすることで、猫背になりやすくなります。

病気

関節リウマチや脊椎側弯症など、病気によって猫背になることもあります。

3.人にやさしい運動学による猫背の改善法・予防策

猫背は、見た目の問題だけでなく、肩こりや腰痛など、様々な身体の不調を引き起こす原因となります。
正しい運動を行うことで、猫背を改善し、健康な体を取り戻すことができます。

運動療法は、猫背の原因である筋肉のバランスの崩れを改善し、正しい姿勢を身につけるための効果的な方法です。

(1)ストレッチ

肩甲骨を動かすストレッチ

肩甲骨を上下左右に動かすことで、肩周りの筋肉をほぐします。

胸を伸ばすストレッチ

胸の筋肉を伸ばすことで、猫背を改善します。

背中を伸ばすストレッチ

背中の筋肉を伸ばすことで、猫背を改善します。

(2)筋力トレーニング

体幹トレーニング

プランクなど、体幹を鍛えることで、姿勢を安定させます。

肩甲骨周りの筋肉強化

甲骨を安定させるための筋肉を強化することで、猫背を予防します。

(3)その他

ヨガ

体幹を鍛え、柔軟性を高めるのに効果的です。

ピラティス

体幹を深く意識しながら行うエクササイズで、姿勢改善に効果的です。

(4)猫背予防策

正しい姿勢を意識する

日常生活の中で、正しい姿勢を意識することが大切です。
椅子に座るときは背もたれに寄りかかり、腰を立てて座りましょう。

パソコン作業をするときは、目線はパソコン画面の真ん中、肘は90度に曲げるなど、正しい姿勢を心がけましょう。

定期的に運動する

ストレッチや軽い運動を習慣化しましょう。

こまめに休憩する

長時間同じ姿勢を続けると、筋肉が緊張しやすくなるので、こまめに休憩を取りましょう。

(5)運動療法のメリット

根本的な原因の改善

筋肉のバランスの崩れや姿勢の悪さを改善することで、再発を防ぎます。

痛みを軽減

痛みを伴わないやさしい運動で、筋肉の緊張を解きほぐします。

見た目の改善

姿勢が改善され、見た目が若返ります。

自信の回復

姿勢がよくなることで、自信を持って生活できるようになります。

(6)運動療法で猫背の改善を目指す

猫背は、運動療法によって改善できる可能性が高いです。
個人の症状や体力に合わせて、適切な運動を行うことが大切ですので、専門家の指導の下、自分に合った運動療法を行い、健康な体を取り戻しましょう。

運動学に基づいたアプローチは、猫背の根本的な原因に働きかけ、身体の痛みを軽減し、機能回復を促す効果が期待できます。

著者プロフィール 紋⾕ 悠希(もんや ゆうき)

『リハビリ整体サロンあるく』院長
理学療法⼠(国家資格)

お⼀⼈おひとりに最善のアプローチを!
施術歴は10 年で、のべ2 万4 千件以上の症例を⾒させていただきました。
経験から得たものは「症状には決まりきったパターンというものはなく、お話しを丁寧に聞いてお体を評価させていただいた上で、最善のアプローチを⾒つけ出すことが改善の近道」ということです。

2014年4⽉、医療系国家資格 理学療法⼠ 取得後、群⾺県佐波郡の総合病院に勤務。
介護⽼⼈保健施設 リハビリテーション科の主任として、急性期、回復期、外来、慢性期病棟などを経験。
2020年8⽉、『リハビリ整体サロンあるく』を開業。

紋⾕ 悠希(もんや ゆうき)

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